国語の指導方法(2)読解力1
読解力の指導の上でまず重要なのは、語彙です。
中学受験で使われる長文は、別に子どもたちのために書かれたものばかりではないので、当然、子どもたちはそこに出てくる言葉を知らないことが多い。
そうなると、本文を理解することができなくなります。
なので、指導にあたって、最初にやらなければいけないことは、「知らない言葉はないか」「わからない言葉がなかったか」を確認することです。
子どもたちは、知らないと叱られるのではないかと思いがちなので、質問することに遠慮しないようにまず話しておくことからスタートします。
その上で、文商を読んでもらう。指導するにあたって、一部、音読してもらうことも必要でしょう。
そして、わからない言葉がないか、チェックする。
これは知らないかな、と思ったら、それを確認することも効果的なプロセスです。
で、わからない言葉はどんどん教えます。辞書を引かせません。とにかく教える。
今、必要なことは読んだ文章の意味がちゃんとわかっているか、ということなので、そこに重点を置きます。
指導時間の半分近くがこの時間にかかっても構いません。逆に文章の意味がわかっていないと、問題を解くのに相当な時間がかかりますから、むしろこの時間をしっかりとることが必要になります。